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女中庸瑪瑙箱

 

翻刻付き

本  文
 内題・版心「女中庸」,外題・見返題「女中庸瑪瑙箱」.「女中庸」を本文とし欄外記事を付載するという形態の本書は,後者の書名で知られている.題簽角書「日用重宝/増補教訓/頭書絵抄」.明治4(1871)年に大坂・伊丹屋善兵衛ほか2書肆から刊行された.

 『女中庸瑪瑙箱』は,享保15(1730)年に,京都・植村藤治郎ほか2書肆から刊行された.植村玉枝子(清福斎.藤治郎と同一人物か)編輯.この初版本のほかに,ほとんど同一の明和5(1768)年後印本・文政2(1819)年補刻本がある.明治4(1971)年本は,先行する『女中庸瑪瑙箱』を改訂再刊したもの.明治4年本では,付載記事が大幅に改訂されているほか,本文末尾にあった広告文と植村玉枝子の跋文が削除されて,かわりに藤村秀賀(鶴亭)の「換序」が冠せられている.旧版の植村玉枝子の跋文によると,本書は,かつて「渡辺先生」(詳細未詳)が漢文で著した女訓を和訳したもの.

 明治4年本の付載記事は,方簽の目録によると,次のとおり.

  「教訓女中庸」(本文),「唐土賢女鑑」(以下,付載記事),「近江八景」,「南都八景」,「修学寺八景」,「三夕の和歌」,「倭哥徳之事」,「万物の起源」,「産前産後心得」,「安産の法」,「産後養生記」,「難産の妙法」,「七夕哥尽し」,「漢土二十四孝略伝」,「小児養育草」,「婦人心得草」,「結納婚姻心得」,「月乃異名」,「破軍星繰方」,「潮汐の満干」

 なお,『女中庸瑪瑙箱』は,文政2年本の全部と明治4年本の一部が『往来物大系』第88巻(大空社,1994年)に影印されており,明和5年本と明治4年本が『(マイクロフィルム版)往来物分類集成 女子用往来編』(雄松堂フィルム出版,1994年)に収められている.

神戸大学国際文化学部講師 宇野田尚哉

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